和民で友人が入れたボトルを探し、勝手に飲み、新しいボトルを入れて帰る・・・
あまり声を大にして言えるような行為ではありませんが、この他愛のないコミュニケーション体験がデザインの源泉となりました。
地元の生活動線、コミュニティの中にあり、喜びを共有し、その場に居ない人間の悪態をつき、笑い、泣き、飲み、食べる。それはまさに生きることそのものであり、時代が変わり、人が入れ替わってもおよそ尽きることのない営み、「日本の食卓」そのものと感じました。
そのひとつのキーワードに集約されたことにより、伝統的な国産メーカーのようでもあり、モノトーン表現も似合うジャパニーズモダンのような書体。カリグラフィが主流となっていた居酒屋業界の中で懐かしさと先進性を併せ、個性を持ったロゴデザインが生まれました。